骨盤矯正と産後骨盤矯正の違い
産後の骨盤矯正は一般的な骨盤矯正と大きく違いますので、今回はそれを理解しましょう。一般的な骨盤矯正は毎日の生活の中のいろいろな原因によって上下左右に歪んでしまった骨盤のずれを治療します。負担がかかってしまった筋肉の緊張をほぐし、本来骨盤があるべき位置に戻すことを目的にしています。
一方、産後の骨盤矯正は出産や妊娠にともなって骨盤の開きや腹筋の広がりを正すことを目的にしているのです。妊娠して半年程度経過すると子宮が小骨盤から大きくせり出してきます。骨盤内部の圧力が高まってきて、骨盤の上部が次第に開きはじめてきます。
いよいよ陣痛が始まってくると、骨盤だけでなく全身の靱帯が弛緩(しかん)します。ベビーが産道を通過しやすいコンディションになるのです。出産するときにベビーは4回転しながら頭からでてきます。ママの骨盤にかかる負担はとても大きいです。
ベビーの頭は狭い産道を通りますから、圧力で頭が変形します。同じような圧力をママの骨盤も同時に受けるのです。もともと逆三角形の形をしている骨盤は四角形になります。回転しながら圧が左右の骨盤にかかります。その結果、骨盤にずれが生じます。
腹筋も左右に大きく広がりを上手に使うことができなくなります。出産した後は、骨盤は一気にとじます。しかし、1ヶ月から1ヶ月半ほどは骨盤の骨と骨をつなぐ筋が弱い状態です。この時期に悪い姿勢をしていると強い歪みになります。歪んだままにしていると将来、身体のトラブルがでてきます。次の出産で辛くなりますので、出産したあとは早めに骨盤ケアをすることが大事になります。